イースト
イーストはパンに欠かせない大切な材料です。
ただ、小麦粉や食塩などとは異なり、イーストは微生物です。
そして、イーストそのものが重要というよりは、イーストが活動することによって発生する、炭酸ガスやアルコールなどが大切なのです。
そもそもイーストってなんだろう、、、?
って思う方もいると思いますので少し調べてみました。
先程も微生物だと言いましたが、
なんでパンを作るのに生き物を入れるの?
イースト(yeast)は日本語にすると、酵母です。
酵母って?
酵母とは、大きく言えば菌の一種です。
ん?
菌をパンの中に入れているの?
なぜ、このイーストがパンを膨らませるのか。
よく耳にする『発酵』とは何かというところをお話します。
イーストの役割
イーストの役割で大切なものは2つあります。
①炭酸ガスとアルコールを生み出す
そもそもどうやって炭酸ガスとアルコールを生み出しているの?
人間にたとえて考えてみると、
私たちは、お米やパンなどを食べてエネルギーを得ています。
それと同様に
イーストも生き物ですから、エネルギーが必要です。
イーストは糖分からエネルギーを得ています。
エネルギーを得るために、糖を分解します。
その分解されてバラバラになったものが、炭酸ガスとアルコールです。
②特有の風味を出す
イーストって? 成分と性状
①成分
水分 65〜70%
たんぱく質 10〜14%
炭水化物 12〜15%
脂肪 1.0〜1.5%
ミネラル 1.5〜3.5%
②性状
冒頭でも少し触れましたが、イーストは酵母の1つです。
詳しくは
まず、生物は動物、植物、菌類に大きく分けることができます。
菌類はさらに、真核菌類と原核菌類に区別されます。
イーストは真核菌類の微生物です。
学名わりとかっこいいですよ。
Saccharomyces cerevisiaeっていいます。
かっこいい\(^o^)/
サッカロミセス・シルヴィシエ
かっこいい\(^o^)/
イーストと温度の関係性
イースト菌はとても繊細な酵母菌の一種である微生物です。
パンを発酵させる際には、温度管理に気をつけます。
なんで?
イーストが活発に活動できるように、過ごしやすい温度にしてあげるためです。
寒いと活動が弱くなり、逆に温度が高いと発酵が進みません。
なんで?
酵母のもつ「酵素」が原因。酵素は寒いと活動が鈍くなり、高温だと壊れてしまって酵母が生きられません。
なんで酵素は温度に影響されるの?
酵素のなりたちと大きく関係しています。
酵素は主にタンパク質からできています。
タンパク質はアミノ酸が連結することでできています。
熱を加えると、アミノ酸同士の連結が壊れてしまい、酵素が破壊されてしまうのです。
以下の温度で、イースト菌の活動は変化します。
0~5℃→イーストが活動停止し、保存に適した温度。
27~36℃→イーストが最も活動的になる温度。
60℃~→イーストが死滅する温度。